SWITCHCRAFT 切り替える力

『SWITCHCRAFT 切り替える力』エレーヌ・フォックス (著), 栗木 さつき (翻訳)

書評
執筆責任者:匿名希望
「こないだの試験の結果がまだで,気になってしょうがない.」「この先なにが起こるかはっきりしていないから,気が乗らないので何もしない.」など,皆さんも日々の社会生活の中でこのような感情を抱いたことが少なくとも1度はあるかと思う.今回紹介する本は,このような感情を抱いた際き,頭で考え迷っている状態では何も解決しないと分かっているにも関わらず,前向きな行動になかなか移すことができない,という状況について,どう対処すべきなのかをプロの研究者が科学的根拠を元に解説を行っており,非常に有益な内容となっている.本書は,不安を感じる状況の中でも,先行きがはっきりとしない状況で不安を感じ,気持ちを切り替えてとりあえず前に進む,といった行動になかなか移せない,といった人に非常にオススメ出来る内容となっている.先ずは本書を読み,不安に感じている自分自身の状況を知ることで,自分自身に対して客観的になり,その後,本書で紹介されている対処方法を自身の生活の中に取り入れることで,非常に有益な効果が得られるのではないかと感じている.また,本書は著者が海外の方であり,洋書でよく有る,自身のストーリーから話が展開するという内容であるため,抽象的な内容が述べられているのではなく,著者の実体験という具体例を体感しながら内容を学ぶことができるため,頭の中だけでなく,その奥からもしっかりと内容を把握することができ,非常に分かりやすい本となっている.本書では,まず,本書の主題ともいえる,”感情の切り替え”が人生を好転させる,という事について,このことがなぜ重要なのかについて述べられた後,”切り替える力”には4本の柱が存在し,それぞれについてざっと紹介した後,それぞれについて,章別に詳しく解説がなされている.本書を読むことで,少しでも不安耐性に効果があれば幸いである.
(773文字)

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