プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く

『プロパガンダ:広告・政治宣伝のからくりを見抜く』アンソニー・プラトカニス,エリオット・アロンソン(著)

書評
執筆責任者:匿名希望
本のタイトルからして、ああこの本は、テレビやYouTubeでよく見る広告の手の内を解説した本なのか、もしくは、PR総研が政治家に対して行っているような、政治家が選挙で勝つためのメディア戦略に関することが書かれた本なのか、と思われるだろう。勿論それは間違いでは無いし、この本はこの事について、とても詳しく、噛み砕いて書かれてある、広告業界に勤める方には必読の本であり、この分野に関する、所謂、名著に値する本であろう。私はこの本を読んで、この本の魅力は単にそれだけでは無いと考えている。この本は、現代を生きる我々に、メディアや政治家などのメッセージの送り手からのプロパガンダや、国家(特に、民主主義を破壊し、世界を支配しようとしている覇権思想を持つ、共産主義のどこかの大国)からのプロパガンダや超限戦を見破り、防御し対抗する術を授かる事ができる本である。また、この本は、個人的にはこの本の一番の良さと考えている事にもなるが、プロパガンダや広告の目的は、本質的には、メッセージの送り手が受け手を説得する事であるが、この事から、この本には、説得の概念からその構造、原理、情報伝達の原理、そして科学的に裏付けされた効果的な情報戦略を行うにあたっての、戦略を立てる際にベースとなる知識と思考が本質的に、諄い程、的確に述べられており、日常生活においても、自分の身を護る為の情報戦略として応用可能な内容となっており、本書を自身の脳に徹底的に入れ込む事で、必ずや、将来に生きる本物の力となるであろう内容となっている。個人的には、この本には、実際の数百倍の価格をつけても良いとも思っている。本書の内容をインプットする事で、広告やプロパガンダ以外の面についても、様々な学びや気づきが得られるであろう。この本を手に取った諸君の健闘を祈る。
(757文字)

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基礎教養部

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