やり抜く人の9つの習慣

『やり抜く人の9つの習慣』ハイディ・グラント・ハルバーソン(著) 林田レジリ浩文(翻訳)

書評
執筆責任者:匿名希望
私が今回書評したのは,モチベーションと目標達成の分野の第1人者である,ハイディ・グラント・ハルバーソンの「やり抜く人の9つの習慣 〜コロンビア大学の成功の科学〜」である.この本は,誰もが年末年始に必ず読むべき素晴らしい本である.次の年は自分にとってどんな1年にしたいのか,どんな目標を達成したいのか,そして,その目標を達成するためには,どのような気持ちを持って,どのようなアプローチを行えば良いかを考えるための思考のプログラムになる,そのような本である.勿論この本には個別具体的な状況に応じた目標設定などは書かれていなく,すべての人に当てはまる,思考のベースになる内容が語られている.この本を手に取った方の中には,「なんだ,当たり前のことしか書かれていないじゃないか」「このくらいのこと,意識しなくとも誰だってできるだろう」と思われる方も出てくるかもしれない.確かにこの本には一見当たり前のように感じることしか書かれていないかもしれないが,“実行することが当たり前のように感じること“と”誰もが当たり前に実行していること“はイコールではないことに留意して頂きたい.故に,この本を手に取った際は,本書で得る知識を,実際の行動に落とし込むことを意識しながら読み進めていけば,また違った感想が得られ,自分の目標達成への計画作成や行動においてこの本の効力を発揮する事ができるのではないかと考えられる.また,本書は非常に工夫されており,具体的には,本書を手に取る人はまだやる気がないのだから,先ずはこの本を読み切ったという達成感を読者に与えるという意図から,非常に薄くかつ,読みやすい文体となっているため,普段なかなか読書をされない方でも割と読みやすくなっているだろうと思われる.この本を手に取った諸君の健闘を祈る.
(753文字)

追加記事 -note-

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

ジェイラボ
基礎教養部

コメント

コメントする

目次