#真相をお話しします

『#真相をお話しします』結城真一郎 (著)

書評
執筆責任者:ジパング
昨今多様化という言葉がさまざまな場面で叫ばれている。性別、働き方、余暇の過ごし方などさまざまな場面で多様化という言葉を目にするようになった。もちろん読書というものも例外ではない。ゲームや映画、スポーツなど文化の発展によって、100年前とは比べ物にならないほど、さまざまな娯楽の選択肢が世の中に溢れかえっている。そんな娯楽の多様化が進む現代において、読書も例外ではない。みなさんが本を読むときはどんな場面だろうか、自己研鑽の一環として、勉学のため、果ては娯楽のためなど、本を読むことにはさまざまな目的が存在することだろう。本書はそんな娯楽が多様化した現代において、youtubeやSNSといったものを競合として書かれた本である。実際に読んでみると短編集であることから、普段本を手に取らないような人達であっても抵抗感なく読むことができる構成であることがわかる。現代の人々は時間効率を気にするように、TikTokやYouTube shortsといった短い時間で効率よく消化できるようなものを好む傾向にある。そんなトレンドを抑えるかのように、煩わしい状況描写や長々とした伏線などが省略されており、それでいてミステリー小説の醍醐味である、作者との推理対決、場面考察を行うことができるのが本書の特徴である。ミステリー小説を読んでみたいが長々としたものは読みたくない。読んでいる途中で飽きてしまったことがあるような人であっても最後まで読むことができるテンポで話が展開していくため、非常に読みやすいものであった。Youtubeが競合といったことも頷けるような一冊である。あまり本を読まない人には、スキマ時間の娯楽として本を読む、そんな選択肢の一つとしていかがだろうか?
(726文字)

追加記事 -note-

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

ジェイラボ
基礎教養部

コメント

コメントする

目次