あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑

『あてはめるだけで“すぐ”伝わる 説明組み立て図鑑』犬塚壮志(著)

書評
執筆責任者:匿名希望
結論から述べると、うまく説明したつもりなのに、まったく伝わらない、それどころか、聞く耳すら持ってもらえない、そもそもどう説明したらいいか分からなくて、いつもぐちゃぐちゃな順番で説明してしまう、などの悩みを持った方にはこの本は非常に為になる本である。また、本書は、活字が比較的苦手な理系学生にもとっつきやすく、図解を駆使し、更には、最新科学の知見をこれでもかと言う程詰め込みつつも、簡潔に仕上げ、そしてパターン別に分類化した上で、状況に応じて、当てはめたり、組み合わせたりすることで、内容を簡単に運用(実生活に生かす)出来る点が、素晴らしい所である。ただ、ただ、この本の内容を自由自在に活用出来るようになるためには、この本の内容をある程度頭に入れ込んだ上で、実生活で、自分で状況に応じて変形させた上で、テストしていくというような、試してフィードバック、また試してフィードバック…のPDCAサイクルをどんどん回していくのが良いと思われる。更に、説明についての意識からも見直すには、本書に加え、一番伝わる説明の順番(田中耕比古著)で、説明とは、相手の頭の中を整理しながら伝える技術であるという事を染み込ませる必要があると考えている。また、本書の著者は、大手予備校の人気講師である為、職業柄、優れた話術を持った生物であるため、その点も相まってか、非常に分かりやすくなっている。しかしながら、このような素晴らしい本にも少々劣った部分はあり、完璧に近いような正しい日本語を話す事が求められる職業で活かすとなれば、本書にプラスして、正しい敬語の使い方のような本や、接客業での話し方のような本を読まれる事をオススメする。この本を手にした諸君の健闘を祈る。
(719文字)

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基礎教養部

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