FUTURE EDUCATION! ――学校をイノベーションする14の教育論

『FUTURE EDUCATION! ――学校をイノベーションする14の教育論』教育新聞(著,編集)

書評
執筆責任者:シト
今回扱うのは、大学の教授から頂いた『FUTURE-EDUCATION-学校をイノベーションする14の教育論』だ。タイトルからして色々と言いたいことはあるが、今はやめておこう。教育、未来と聞いて皆さんは何を考えるだろうか。教育は社会と深い関係があるので、その社会の未来と教育を紐づけて考えるのではないだろうか。この本にはデジタル、子供を中心とした教育、個別最適学習というキーワードが個人的にあると思っている。これは、教育を学ぶ上で嫌というほど見ている中央教育審議会(文部科学省に設置されている教育に関する有識者のグループのこと)答申(これからこんな世の中になるから変えていこうねという内容)のICT、主体的、確かな学力(色々あるのだが)に対応している。この本を読めば、未来の社会ではどのような力が求められていると現状では考えられているのか、そして、それに対応するために教育はどのように変化していこうとしているのかが分かる。皆さんにはまずこの2点を読み取ってしてほしいと思っている。なぜならば、これから何が必要なのか分かり、自身の足りない部分を補完するのに使える内容となっているからだ。そして皆さんには、この本にはそもそも教育とは何かがあまり書かれていないという恐ろしい事にも注目してほしいと思っている。本当にしっかりとそこを考えているのは、野依良治氏ぐらいだと私は感じた。この本の「はじめに」には、中身は全て未来の教育への羅針盤となるや、一人でも多くの子供が笑顔で暮らせる「幸せな世界と未来」がつくられていくことを願っているとある。教育界のイノベーターと言われる人たちがこれで、本当に実現できるのだろうか。一般的に教育学部生でも良いと判断するであろう内容であるため、これからの教育が不安だ。
(744文字)

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基礎教養部

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