自己啓発をやめて哲学をはじめよう

『自己啓発をやめて哲学をはじめよう』酒井穣(著)

書評
執筆責任者:こばやしたかゆき
今回、私が紹介する本は、酒井穣著『自己啓発をやめて哲学をはじめよう』である。この本はなかなか面白いバックグラウンドを持つ本なので、まずはそこから紹介しよう。まず出版社はフォレスト出版だ。主に自己啓発、ビジネス系の本を出版している出版社である。そして筆者の酒井穣氏は、株式会社リクシルの創業者で、ビジネス書も多数出版されている方である。その方が執筆しており、尚且つ出版社がフォレスト出版、なかなか面白い試みであると思う。本の内容からして、読者のメインターゲットは自己啓発書を読む方々なので、出版社、著者ともに適材適所と言える。そういった層に、この本のメッセージが届けば、社会に一石を投じることはできるかもしれない。この本の構成としては、自己啓発と哲学の対比を行い、そこに東洋思想の話も混ぜながら、古典哲学の流れも紹介することで哲学の入門書のような役割も担おうという、なかなか欲張りな構成となっている。自己啓発とは『自分自身の能力を高めることによって、成功を目指すこと』と私は定義しているが、昨今自己啓発は流行っているようで、身近なところで言うと、本屋に行けば、ほぼどの本屋にも自己啓発、ビジネス書コーナーがあるし、YouTubeでも自己啓発コンテンツは大人気だ。もしかしたら、この書評を読んでくださっている方の中にも、自己啓発にハマっている方もいらっしゃるかもしれない。そういう方には是非一度、この本を手にとって読んでいただきたい。自己啓発にハマっている方にとっては、なかなか刺激のある読書体験になること間違いない。自己啓発のカウンターとして、ここまで明確に哲学を挙げている本は、私の知る限りではこの本以外には無い。自己啓発に置換する存在として哲学が成り立つか、哲学に興味がある方はそれについてこの本を読みながらそれこそ「哲学」してみるのも、面白いかもしれない。
(780文字)

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基礎教養部

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